瞑想のプロ僧侶の脳は何か違うのか
瞑想により心配、抑うつに関わる脳の部位の活性が低下し、痛みに対する耐性に関わる脳の部位が活性が 増しました。気持ちが休まり外部へ意識が向いていない時、記憶、自己の気づきが改善しゴールの設定が しやすくなります。
僧侶と瞑想初心者の比較すると、僧侶は共感の働きと関連する脳の部分の活性度が高く、僧侶の脳波はα 波を多く見られました。ちなみにα波はネガティブな気分、緊張、悲しみ、怒りの感情が減っていること を表します。
8週間の瞑想プログラムで学習、記憶処理、感情の調節を司る脳の灰白質の濃度が増加し、ストレスや血圧、 恐怖を司る扁桃体の濃度が減少しました。また脈拍のばらつきが多く見られました。
風邪のウイルスにさらされた時、瞑想している人は瞑想していない人に比べて抗体の産生量が多かったと いう結果がみられました。
テロメアという部分はDNAの損傷や細胞死を減らす働きがあります。テロメアが短いことは心疾患、糖尿病、アルツハイマー、癌と関連するのですが、癌患者が瞑想プログラムを行ったことでテロメアが著しく 伸びたことが示されました。心理学的アプローチでストレスが減少したことでテロメラーゼに直接影響し たと考えられています。だからと言って瞑想が他の医学的なアドバイスや健康的なライフスタイルにとっ てかわるものになるわけではありません。短絡的に瞑想によって癌を治すとは考えてほしいわけではあり ません。
しかしジムで筋肉を鍛え健康になるのと同じように瞑想は健康をもたらすためのトレーニングと言えるか もしれません。
引用:https://youtu.be/Aw71zanwMnY