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オランダ発マインドフルネスのトレーニングpart. 5 マインドフルネの効果 科学的エビデンスを添えて


マインドフルネスのトレーニングpart.5では実際の効果を科学的エビデンスとともに解説します。

内容

マインドフルネスの効果

1. ストレスが軽減する

2. 心の健康状態が改善する

3. 体の健康状態が改善する

a. 心血管系の健康状態が促進される

b. 免疫力が上がる

c. 血圧が下がる

4. 記憶力が改善する

5. 集中力が増強する

6. 痛みのマネジメント力がつく

1. ストレスが軽減する

ストレスが強いとストレスホルモンといわれるコルチゾールが増加しますが、マインドフルネスのプログラムを実践することで、実際にコルチゾール値が低下したという研究結果が出ています。

2. 心の健康状態が改善する

欧米ではうつ病、不安障害、摂食障害、依存症、強迫性障害などの心理セラピーとして用いられています。

通常はネガティブな感情を持つと脳の扁桃体の働きが活性化しますが、瞑想を行なっている人はストレスのかかった瞬間や長期的にもみても扁桃体の活動が減少することが分かっています。

3. 体の健康状態が改善する

もちろんマインドフルネスが従来の病気の治療に置き換わるものではありませんが、さらなる研究の蓄積が期待されています。そしてここでは3つの効果を紹介します。

a. 心血管系の健康状態が促進される

心血管系にダメージを与える喫煙、肥満度を表すBMI、空腹時の血糖値、身体活動がマインドフルネスによって改善することが示され、心血管系の健康状態を促進する可能性があるという報告があります。

b. 免疫力が上がる

2つ目はマインドフルネスのトレーニングをすることでナチュラルキラー細胞という免疫細胞の活性が上がることが示されました。

c. 血圧が下がる

2ヶ月マインドフルネスのプログラムを行ったことで心臓の疾患のある患者さんの収縮期血圧が下がったという報告があります。

4. 記憶力が改善する

マインドフルネスのトレーニングをした学生は言語の推理力や記憶力の改善がみられたという研究があります。海馬は経験からの記憶を作る脳の部位で、ストレスにより上昇するコルチゾールよって縮小してしまいます。しかし8週間マインドフルネスのトレーニングによって海馬の体積が増したとの研究結果があります。ストレスが減少しコルチゾールの分泌量が減ることで海馬の体積が上昇し、記憶力の改善するといったことが考えられます。

5. 集中力が増強する

マインドフルネスにより瞬間瞬間にいること、生じていることを体験することで意識がそれにくくなり集中するスキルを高められるようになります。

脳内の後帯状皮質という領域は心がさまよったり思考が繰り返されたり、自分の考えや行動を深くかえりみることに関わる部分で、瞑想によってこの領域の密度や構造に有益な変化をもたらされることがわかっています。

6. 痛みのマネジメント力がつく

痛みのマネジメントや慢性の疼痛を緩和するのに有効な手段であることが証明されています。また痛みに対する苦しみの感情が大幅に軽減されます。疼痛関連脳領域においてマインドフルネスにより痛みの知覚と痛みに対する反応が改善したという報告があります。

以上、大きく分けて6つの効果を挙げました。

実際にマインドフルネスは欧米を中心に臨床で心理セラピーとして活用されつつ、さらに研究が盛んに行われ科学的エビデンスが蓄積され続けています。

マインドフルネスそして瞑想によるトレーニングの素晴らしいところは、その効果が長く続くことです。従来の健康法に加えて、新たにこれまで紹介してきたマインドフルネスのトレーニングを取り入れることで、心と体の健康な状態を目指してみませんか。

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